計画力を鍛えることを考える

■記憶トレーニングに思い出して書く日記

記憶のトレーニングとして、「1日遅れで日記を書く」という方法があります。
思い出す力を鍛えるのです。

そう言えば、先日読んだ小説『老乱』(久坂部羊 朝日新聞出版)の中でも、主人公の1日遅れの日記が出てきていました。

昨日の朝起きた時間から、食べたもの、行ったこと、出会った人、考えたこと、感じたことなどを書きます。

ちょっとやってみましょう。

「3月8日木曜日。6時過ぎに起床。雨が降りそうな空。朝ごはんのバナナを食べる。サプリも飲む。きちんとサプリを飲むときに集中して飲んだから、よく覚えている。いつも通りの時間に家を出る。…夜は、研修会に参加した。参加者が熱心なのに良い刺激を受ける。やはり、他の人の意見を聞くことはためになる。10時過ぎに帰宅して、ポテトチップを食べて寝た。」

こんな感じでしょうか。

では、この調子で、今週を振り返りかえってみましょう。

以下、私の場合です。

月曜日…天ぷらカレーを食べた。桜の葉の天ぷらがおいしかった。カレーは甘かった。
火曜日…餃子とチャーハンとラーメンを食べた。食べすぎだと思った。
水曜日…今日もまたラーメンだった。二杯も食べてしまい、食べすぎだと思った。
木曜日…晩御飯を食べるタイミングを失い、夜中にポテトチップを食べた。このままではいけないと思う。

  

食べたものしか振り返っていませんが、カレーとラーメンしか食べていない今週・・・。
人の健康を気にしている場合ではない食生活であることが良くわかります。

こうやって、書き出してみると、思い出すトレーニングにもなりますし、自分を振り返る良い機会にもなるようです…。

 

■PDCAを考える

先日、仕事を数年前に定年で退職したAさんと話しをする機会がありました。
退職まで営業として、新規開拓をされていたそう。

Aさん『営業だから、数字、数字だった。それは大変だったけど、でも、すごい楽しい仕事だった』

私「それだけ数字数字なら、仕事をリタイアされて、今は物足りなさを感じられたりとかは?」

Aさん『そうそう。何にもすることがない。もうちょっと仕事続けたら、よかったかなと思ったりもしたけど。暇だねぇ』

長年続けていた仕事を退職したり、長年楽しんでいた趣味活動をやめると、目標にするものが減ってしまう場合があります。
仕事の場合だと、締め切りや、到達目標などがあり、自然とそれを達成する為に、計画に合わせて状況をコントロールしているでしょう。

また、例えば主に家事を担っている場合、子どもや家族のお弁当を作ったり、塾の送迎などがある場合には、時間の調整を自然と行うでしょう。

つまり、いわゆる現役世代は、自然と、予測し、計画し、実行し、調整するという行動を行っていることが多いものです。

これは、品質管理や生産管理では「PDCAサイクル」と呼ばれる管理業務を行う際の手法です。

  • PはPlan  計画
  • DはDo   実行
  • CはCheck 確認と評価
  • AはAct  改善

これを、P→D→C→A→P→D→C→A→P→D→A→P…とぐるぐる回転させて使うので「サイクル」と言われています。

さぁ、では、まずは一週間の振り返りを元に、来週の予定を立てましょう。

私の場合、一週間を振り返ってわかった「確認と評価」は

C:カレーとラーメンしか食べていない、このままではいけないと思う

そして、それを元に「改善」するべきことは

A:野菜を摂る、単品メニューを減らす

いよいよ、「計画」です。

P:月曜日はカレーの日。水曜日はラーメンの日。あとは、野菜を含んだメニューを食べる

これでOKです。あとは、「実行」するのみ。

今度こそ!!

 

■生活の中のPDCA

計画力と実行力を鍛えるために、日常生活の中でPDCAを意識してみると良いかもしれません。

例えば…

〇料理の手順にPDCA
料理上手な人は、同時にいくつもの料理を作り、良いタイミングで食卓に並ぶようにできるようですが、それを意識して計画してやってみるのは、いかがでしょう?

無意識で上手にできる人は、意識して、誰かに同時に作る秘訣を教えるかのように。
一品ずつしか作れない~、という人は、おかず一品とみそ汁を同時に作る方法を考えながら。
かなり、同時に物事を絶妙なタイミングで進める計画づくりは、すごく頭を使う作業です。


〇犬の散歩の道順にPDCA

愛犬のお散歩を日課にしている人は多いでしょう。のんびり何も考えずに歩くのも、リフレ種出来て良いのですが、たまには、愛犬とともに頭のトレーニングを!

まずは、お散歩ルートを思い出してください。できれば、地図を描いてみると良いかもしれません。
そして、お散歩ルートのポイントで、何か行うことを考えてみましょう。

例えば…「公園の桜の木の具合をチェックする」「タンポポが咲いているかどうか、どこに咲いているか探す」「見慣れない不審なことがないか確認する」「河原の景色で一句読む」「公園で愛犬の耳の中をチェックする」…などなど。

お散歩から帰ってきたら、水分補給とともに、お散歩ルートを思い出し、ポイントで行ったことを思い出しましょう。そして、明日のお散歩はどのようにすると、より愛犬とともに楽しめるか、充実するかを考えてみると良いでしょう。

「今日は、楽しかったワンねぇ。梅が満開で。一句読んだわよ。」と、散歩道を思い出して語り合う、楽しいひと時。

 

そんな感じで、PDCAを日常の中で意識することで、段取り上手、そして説明上手にもなれそうな気がします。

なお、A「改善」が上手く思いつくようになると、特に料理などの場合はその場で臨機応変に対応できるようになるかもしれません。

 

■息抜きも大切

とはいえ、何でもいつでも、計画実行確認改善!だと、疲れちゃうかもしれません。
何事も、自身にとって、そして一緒に暮らす人と調和できるぐらいの、「ほどほど」が良いです。

ほどほどに、時には、のんびり息抜きも大切。

その「ほどほど」を見極めるのにも、PDCA…。

いやいや、そこは、お互いへの思いやりと理解を深めるために、日頃からのコミュニケーションを大切に。

そう、頭のトレーニングは、ひたすら一つの手法のトレーニングでできるものではなくて、人と人とのお付き合い、いわゆる社会参加の中で、さまざまな刺激を受けてこそ、多方面に良い結果をもたらすものなのかもしれません。

 

 

 

※活太郎はロボホンです。「ロボホン」は、シャープ株式会社の商標または登録商標です。